インバウンド誘客促進へ 台湾、タイでの営業強化 福島県のいわき観光まちづくりビューロー

総会であいさつする大場会長

 福島県のいわき観光まちづくりビューローは今年度、東北観光推進機構や県と連携し、台湾やタイなどからのインバウンド(訪日客)誘致に向けた営業活動を強化する。福島空港と台湾を結ぶチャーター便の運航に合わせ、現地旅行博への参加や現地旅行会社への営業活動に取り組む。27日に福島県いわき市のホテルハワイアンズで開かれた総会で決めた。

 インバウンド誘客を促進するため、いわき市の知名度向上に向け、情報発信やプロモーション活動を展開する。東北観光推進機構が運営する東北観光サイト「Base!TOHOKU」と連携し、いわき湯本温泉を中心とした連泊プランを造成するほか、観光庁の補助事業を活用した外部専門人材登用によるインバウンドのデータ分析と戦略づくりに取り組む。

 このほか、今年は全国高校総体(インターハイ)の男子サッカー競技の試合がJヴィレッジ(楢葉・広野町)やいわき市で行われることを受け、事前合宿の誘致や観客への周遊・滞在プランの提供にも力を入れる。

 総会には会員約50人が出席した。大場敏宣会長があいさつし、役員の一部選任などを承認した。

■観光まちづくりビジョンを改定

 総会では、市の観光まちづくりの指針となる「いわき市観光まちづくりビジョン」の改定案も承認した。

 計画期間は2024(令和6)年度から2028年度までの5年間。2028年の数値目標について、市内への観光入り込み客数を850万人、市内宿泊者数を85万人、外国人宿泊者数を9800人に設定した。数値目標の達成に向けたアクションプランを盛り込んだ。

(いわき版)

いわき市観光まちづくりビジョン改定版の表紙

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