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福島市飯坂町湯野の愛宕山にある温泉神社の保存修繕事業が完了した。事業に取り組んだ同市の愛宕山公園愛護会の会員は27日、同神社で神事を行い、完了を祝った。
温泉神社は湯野地区で温泉が湧き出ていたことから湯神様として祭られ、かつては飯坂温泉街に架かる十綱橋東側に構えていた。周辺の道路工事にあたり神社の場所が関わるとして1878(明治11)年に現在の位置に遷座した。神社のほこらは石造りで雨風により劣化、神社に通ずる石階段も老朽化していた。同会は3年ほど前から事業を進めてきた。
神事には佐藤恒晴会長(88)はじめ会員5人が参列し、市内の湯野稲荷神社の渋谷大志宮司が執り行った。湯野地区自治振興協議会の斎藤一哉会長がサクラの木札に神社名などを記した神璽(しんじ)を奉納した。
佐藤会長は「みんなの支えがあったからこそやり遂げられた。多くの方に神社を知ってほしい」と思いを語った。
(県北版)