岩手県産牛、欧州へ出荷開始 いわちく、需要拡大に期待

いわて牛の欧州向け出荷をテープカットで祝う関係者

 岩手県紫波町のいわちく(藤村明智社長)は28日、欧州向けにいわて牛の出荷を始めた。県産牛の需要拡大に弾みがつきそうだ。

 同社で出荷式を行い、約30人が出席。伊藤清孝会長は「畜産を取り巻く情勢は厳しい。本県が誇るいわて牛をPRする絶好の機会とし、農家の経営の支えにしたい」とあいさつした。関係者がテープカットを行い、トラックを見送った。

 28日は英国にロースと肩ロース計43キロを出荷した。EU圏に向けて高級部位を中心に初年度は3トン、来年度は5トンの輸出を目標にする。

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