“高嶺の華”に登山客も癒やされる…標高1680mに咲くシャクナゲ、屋久島彩る

花期を迎えたヤクシマシャクナゲを楽しむ登山客=29日、屋久島町の投石平

 鹿児島県内は29日、高気圧に覆われ、各地で青空が広がった。屋久島ではヤクシマシャクナゲが花期を迎え、天候に恵まれたこともあり、多くの登山客が山を彩る赤、白、ピンクの鮮やかな花を楽しんだ。

 標高1000メートル前後から山頂付近まで自生する。九州最高峰の宮之浦岳(1936メートル)につながる投石平(1680メートル)は、人気の観賞地の一つ。2年前に大阪から安房に移住した小仲裕加里さん(31)は「この時季の登山は初めて。華やかな花が景色に合って雰囲気がいい」とスマートフォンで写真に収めていた。

 例年よりピークが1~2週間早く、花期は6月初旬にも終わりそうだ。

 鹿児島地方気象台によると、県内は30日以降、雲が多い天気が続く。

〈関連写真〉花期を迎えたヤクシマシャクナゲ

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