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【那須烏山】烏山高3年生は27日、小原沢の福田製紙所の工房「和紙の里」で、来年3月に自分たちが受け取る卒業証書に活用される和紙をすいた。
那須楮(こうぞ)を原料とする烏山和紙は厚みがあり丈夫なのが特長で、県内外の多くの小中高校が卒業証書に使っている。同校3年生は毎年、地域学習「烏山学」の一環で、自身の証書用の和紙をすく。7月までクラスごとに順次実施する。
この日は3年4組の34人が同工房を訪れた。いずれも県伝統工芸士の福田長弘(ふくだながひろ)さん(57)と妹博子(ひろこ)さん(54)から手ほどきを受けながら、水槽に入った液状の「紙料」を「すき桁(けた)」ですくい上げ、揺らして水分をふるい落とすなどした。
岩元心菜(いわもとここな)さん(17)は「職人さんは軽そうに道具を扱っていたが、やってみると思ったより重かった。実際に証書を受け取るのが楽しみ」と話した。
生徒がすいた和紙は、水を絞ったり乾燥させたりする工程を経て完成する。