私たちは仲間 復旧へGO 輪島朝市に仲間由紀恵さん永井豪さんは観光大使に

大規模火災で大半が焼失した輪島朝市を訪れた仲間さん(右から2人目)=輪島市内

 地震で大規模火災に見舞われた輪島朝市の復興を願う心強い「応援団」が29日、相次いで石川入りした。加賀藩御算用者(ごさんようもの)(会計専門の武士)一家を描いた映画「武士の家計簿」でヒロインを演じた俳優の仲間由紀恵さん(44)は現場で犠牲者を悼み、「マジンガーZ」などで知られ、朝市にあった記念館が全焼した輪島市出身の漫画家永井豪さん(78)は、石川県観光大使に委嘱され、それぞれ被災地に寄り添い続けることを約束した。

 仲間さんはJA共済のイメージキャラクターを長年務めており、朝市のほか、JAのと輪島支店で女性部員と面会。「大好きな能登を思うと、胸が痛く、苦しくなる。大切な能登が一日も早く復興できるよう、お役に立ちたいと心から願っている」と被災者を気遣った。

 県庁で馳浩知事から委嘱状や観光大使の名刺を受け取った永井さんは「ふるさとへの思いは強く、支援を続けたい。またいつか記念館を再開できればうれしい」と語った。馳知事は「アニメのパワーで交流人口を増やして」と期待を寄せた。

 県観光大使は永井さんで28人目。永井さんは金沢市内で開かれた金沢法人会の総会で講演した。

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