新たに旅行プラン造成へ 福島県の極上の会津プロジェクト協議会 日本遺産フェスティバル契機に回遊性高める

観光消費額アップに向け、今年度事業計画を決めた総会

 福島県の会津地方17市町村などでつくる極上の会津プロジェクト協議会は、会津地方で今秋開催の「日本遺産フェスティバル」を契機として、地域内の回遊性を高める旅行プランを新たに造成する。27日、会津若松市の会津若松ワシントンホテルで開いた総会で2024(令和6)年度事業計画を決めた。

 大手旅行サービスの調査によると、宿泊旅行1回当たりの消費額(2022年)は全国の観光地平均で6万2400円。一方、会津地域は4万7800円で、平均額とは1万5千円ほどの開きがある。プロジェクト協議会は地域に点在する資源を生かして滞在を促す工夫を凝らし、観光消費額の向上を目指す。

 新規事業には、会津若松市の会津中央病院ヘリポートを発着点とした周遊プランの造成を盛り込んだ。上空から尾瀬や五色沼湖沼群、JR只見線の風景を楽しんでもらう。早朝や夜間にしかできない地元ならではの体験型コンテンツも創出する。

 冬期間の閑散期対策として、外国人の誘客を重点の一つに位置付けた。今後の需要増加を見据え、多言語の電子パンフレットを作成するほか、認定ガイドを養成する。

 任期満了に伴う役員改選で会長の室井照平会津若松市長を再任した。任期は2年。

(会津版)

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