日本最古の貴重な植物化石 岩手・大船渡市立博物館が特別展示

日本最古の植物化石に関する資料などが並ぶ特別展示

 岩手県大船渡市末崎町の市立博物館は6月9日まで、市内で発見された日本最古の植物化石に関する特別展示を行っている。静岡大や日本古生物学会の協力の下、植物の歴史を知る上で重要な資料を公開。鈴木満広館長は「地域が誇る化石という貴重な資源を知るきっかけにしたい」と発信する。

 化石は静岡、北海道、熊本の3大学とエジプトのアルアズハル大学の研究チームが同市日頃市町で発見。約4億1千万~3億9千万年前(古生代前期デボン紀)の地層から、ヒカゲノカズラ類などの胞子化石の群集が見つかった。

 午前9時半~午後4時半(最終入館は同4時)。月曜休館。入館料は一般300円、高校生以下無料。最終日の9日は植物化石の解説会を開く。

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