なぜ?!百貨店が親子用ドリルを開発!天満屋新規事業部ドリル事業主任「接客のノウハウもドリルに反映しました」【岡山】

きょう(30日)から岡山県内の書店でこちらの親子向けのドリルの販売が始まりました。実は、このドリルを作成したのは、本業からは思いもつかない意外過ぎる「あの企業」です。一体、誰が何のために作ったドリルなのか?取材してきました。

(杉澤眞優キャスター)
「ありました、こちらのドリルですね。可愛らしい表紙に、『非認知能力ドリル』と書かれています。中を見ますと、親子で答えを考えるような書式になっています」

きょう(30日)から岡山県内の書店を中心に販売が始まったこちらのドリル。「水ってどんな味がする?」「どうしてそう思うの?」皆さんはどう答えますか。学力検査のように答えは一つではありません。

感情や心に関係する「非認知能力」を育んでほしいと制作されたドリルです。このドリルを作成・販売したのはなんと…

地元の百貨店・天満屋。しかしなぜ、百貨店がドリルを?考案した社員の赤木一恵さんは当時、子育ての悩みを抱えていたといいます。

(天満屋・赤木一恵さん)
「一緒に考えてあげられる時間とか、一緒にお話する時間が限られた中で、もっと濃厚に深くコミュニケーション取れたらなと思ったので」

そこで活用したのが天満屋が百貨店の新たな可能性を探ろうと3年前から導入している新規事業提案制度でした。

赤木さんは「親子の会話が深まるようなドリルを作りたい」と提案したところ会社から事業化が認められ、3年の構想を経て商品化にこぎつけました。

昨年4月から市内中心部を走る電動自転車「ECYC(エシク)」も同時に天満屋が始めた新規事業です。

(天満屋新規事業部ドリル事業・赤木一恵さん)
「地域の方々とコミュニケーションを築き上げてきた歴史ある会社ですので、コミュニケーションを大切にしているというのが、根本的にこのドリルにもノウハウが入っていますので、そういったところも天満屋がする意味かなと」

天満屋で販売員として客に寄り添ってきた経験が、子どもに寄り添うドリルに活かされたと話します。試しに利用した親子は…

(ドリルを使った親子)
「コミュニケーションの取り方をこのドリルを使ってできて、すごく子どももしっかり話すようになって、いろんな言葉が出てきたりしました」

親子で「自分なりの答えを探る一冊」ドリルは、天満屋各店のほか岡山県内を中心とした40の書店などで販売されています。

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