鎌田大地が複数年契約でラツィオ残留「イタリア認定メールを送信へ」

1年延長案も検討されたが、ロティート会長の当初の提案が尊重される。

イタリア・セリエAのSSラツィオと「1年+オプション複数年」の契約を結んで2023-24シーズンを戦い終えた日本代表MF鎌田大地(Daichi KAMADA)が5月30日、”ラツィオ残留”を決めたという。1年延長の案も検討されたというが、昨年結んだ契約通り「複数年」のオプションを選択する。『カルチョ・メルカート』がレポートした。

同メディアは、「カマダは今後数時間のうちに、契約更新のための有効条項を行使するためPEC(イタリア式認定メール)を送る」と報じた。

また、契約延長に向けて「1年」または「複数年」か、その話し合いが”問題”になっていたという。

「ラツィオとの最終的な問題は、27歳のミッドフィルダーのスタッフが1シーズンのみの契約延長を求めたことから生じた。しかし、それも解決した。ダイチは自ら決断し、ロティート会長と”成長令(税制優遇措置)”の効果を失わないため1年前に合意していた契約内容(2年か3年の複数年契約)が尊重されることになった」

この成長令はこのほど撤廃されることが決まった。ただ「1年+複数年」というやや変則的な雇用形態となっていたが、その方法を考えたラツィオのクラウディオ・ロティート会長の条件を、鎌田サイドが承諾したということだ。

前日には『RELEVO』のジャーナリストであるマッテオ・モレット氏がエックス(@MatteMoretto)で、「ラツィオが鎌田大地との契約を更新しようとしている。ここ数時間で、日本人選手の仲介人がローマ入りし、契約締結に向けた最終調整を行っている。年俸は300万ユーロ強(約5億1000万円)」と伝えていた。

一方で『カルチョ・メルカート』はこのほど、イングランド・プレミアリーグのクリスタルパレスFCが鎌田に500万ポンド(約10億円)の複数年契約を提示したと報じていた。

ただ鎌田はカルチョでの戦いに集中する意向を、早い段階で固めていたようだ。

3月のトゥドール監督の就任に伴い、鎌田はレギュラーポジションを獲得。ラツィオ1年目はリーグ28試合・2得点・2アシストを記録した。チームは7位でフィニッシュし、来季のUEFAヨーロッパリーグ(EL)の出場権を獲得している。

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鎌田はこのあと6月の北中米ワールドカップアジア2次予選2連戦に臨むサッカー日本代表(SAMURAI BLUE)の活動に参戦する。

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