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今年(2024年)4月に亡くなった「魂のピアニスト」フジコ・ヘミングさんの追悼行事が、ゆかりのある岡山県総社市で行われました。
追悼行事は、フジコ・ヘミングさんが訪れたことのある学校の体育館で開かれました。フジコヘミングさんは、ベルリンに生まれ幼い頃家族で東京に移り住み、国の内外で活躍しましたが、今年4月、92歳で亡くなりました。
太平洋戦争末期、東京から戦火を逃れ親戚のいる総社市に疎開しました。
去年、コンサートで岡山を訪れたフジコさんは疎開中の思い出を語りました。
(フジコ・ヘミングさん)
「いろんな兵隊さんが私のピアノを聞いて感激して。ある方は教室に入ってきて黒板に『愛しのフジちゃん、ピアノが素晴らしい』と白墨で書いてくれたのを思い出します」
フジコさんが疎開中に弾いていたピアノはこの学校で、今も大切にされています。会では、フジコさんを偲んで演奏されました。
2年前、ドキュメンタリー映画の撮影で、フジコさんが総社市を訪れ、このピアノを77年ぶりに演奏。地元の子どもたちと交流したといいます。
(2年前フジコさんと交流した寺澤歩夢さん)
「フジコさんの弾いているピアノから、空気がぶわっとくるような感じで、絶対忘れたくない記憶にしたい」
フジコさんのピアノがある昭和五つ星学園では、「今後もピアノと想い出を大切にしていきたい」と話しています。