「殺害を決意したのは短絡的かつ独善的」妻殺害で夫に懲役6年の実刑判決 妻の問題行動を"我慢"も…

2023年9月、熱海市内で妻の首を絞めて殺害した罪に問われた夫の裁判員裁判で地裁沼津支部は懲役6年を言い渡しました。

判決を受けたのは熱海市に住む無職の男71歳です。
判決によりますと、男は2023年9月、熱海市内の自宅で当時69歳の妻の首をタオルで締め付けて殺害しました。

5月31日、地裁沼津支部で開かれた判決公判で野沢晃一裁判長は、被害者がこの4~5年、家族に暴言を吐くなどの問題行動が続いていて、被告の男が問題を1人で抱え込み、我慢をしてきた経緯などに触れながら「強固な殺意に基づく犯行で、被害者の生命が奪われた結果は重大。親族に助けを求めたり、行政機関の協力を得ることなく、殺害を決意したのは短絡的かつ独善的」と指摘。

一方で「被害者の遺族が被告人に同情的」であるとして、懲役9年の求刑に対し被告の男に、懲役6年の実刑判決を言い渡しました。

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