国宝瑞龍寺ゆかりの御膳 ニューオータニ高岡が1日から販売 前田家にちなんだ食材、料理

瑞龍寺御膳の説明を受ける四津谷住職(左)=ホテルニューオータニ高岡

 高岡市のホテルニューオータニ高岡は1日から「国宝 瑞龍寺御膳(ごぜん)」の販売を始める。器のふたで国宝や重要文化財の屋根を表現し、瑞龍寺や前田家ゆかりの食材と北陸3県の郷土料理を取り入れ、味覚と視覚の両面から高岡の魅力を発信する。

 ホテルニューオータニ高岡と瑞龍寺の料理による連携は初めてとなる。メニューは四津谷道宏住職と高岡市立博物館が監修し、ホテル内レストラン「日本料理 都万麻(つまま)」の山﨑寛仁料理長が考案した。

 二段重ねの御膳の一段目は前田利家や利長らが好んで食べたとされる「焼き味噌」や福井の伝統料理「へしこ」が入った小鉢が並び、瑞龍寺の仏殿や法堂の屋根を模したふたをつけた。

 二段目は前田家の家紋・梅鉢紋にちなんだ梅和えや、利長が好んだとされる金沢の郷土料理「どじょう」、ブリの照り焼き、能登牛のたたき、刺し身、天ぷらが彩りよく盛り付けられた。デザートは昆布だしのプリンに利長好物のミカンのゼリーを合わせた。

 ホテルでの試食会で四津谷住職は「歴史的な意味も含めて味わっていただきたい」と話した。3800円で午前11時半~午後2時に都万麻で提供する。

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