小6女児同級生殺害事件からきょう20年 「自分や友達の命大切に」 佐世保の市立校で校長講話

命の大切さを伝える木原校長=佐世保市、日野小

 2004年6月1日に長崎県佐世保市立大久保小で発生した小6女児同級生殺害事件から20年。1日から同市で始まる「いのちかがやく強調月間」に先だって31日、市立大久保小以外の市立学校で校長による講話などがあった。
 市教委は事件を機に「いのちを見つめる強調月間」を05年から毎年開催。より主体的に命について考えてもらおうと今年、名称を変えた。6月30日までの期間中、全70の市立学校で、道徳の公開授業や地域住民との交流などに取り組む。さまざまな行事などを通して、児童生徒が命の尊さなどを考えることで、自尊感情を育むことが狙い。
 市立日野小(木原健一校長、545人)では全校集会で校長講話を実施。木原校長が「命があるから友達と遊び笑い、家族とご飯が食べられる。命は一人にたった一つしかない。一つ目に自分の命を大切にして。二つ目として、友達の命も大切にして」と児童に呼びかけた。

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