緑陰のサウナ、癒やされ整う 最上・赤倉温泉「湯の原」敷地内、あす2日オープン

新緑に包まれた、おむすびの形を模したプライベートサウナ=最上町富沢

 プライベートサウナや水風呂などを設置した空間「湯の原サウナリトリート」が6月2日、最上町の赤倉温泉にある旅館「わらべ唄の宿湯の原」の敷地内にオープンする。同旅館と、いずれも同町の住宅リフォーム業ウェルスハシモト、建設業の最上振興が誘客促進を狙い、連携した。予約制でコンセプトは「癒やし」。同旅館は「日常を離れ、心も体もリフレッシュしてほしい」とアピールする。

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 3者は整備に向け、今年2月中旬から3月末にかけてクラウドファンディングを行い、延べ202人から集まった326万円を活用した。敷地面積は約400平方メートル。プライベートサウナは地元産スギ材とアルミ材を組み合わせ、おむすびの形を模した。ウェルスハシモトが開発し、定員5人で熱源のまきストーブを置き、利用者が自らまきをくべられるのが特徴だ。温度は60~90度程度で調整でき、水着着用で利用する。

 水風呂のほか、くつろげるように椅子などを置いた区画も設けた。周囲には桜やモミジなどもあり、季節の移ろいを楽しめる。

 今回のオープンに合わせ、同旅館は新メニューを開発した。地場産品を使ったカレー、ガパオ風ライス、豚スタミナ丼を各1100円で提供する。同旅館の柴田樹紀専務(46)は「インバウンド(訪日客)を含め、県内外から足を運び、赤倉温泉のことを知ってもらいたい」と期待した。2日は来訪者向けの内覧会を行い、通常営業は3日から。

 2時間貸し切り制で四つの利用時間帯を設けている。1人当たりの料金は利用人数やプランで異なる。サウナ利用のみが3500~5500円、旅館客室での休憩を含む日帰りプランが8800~1万1000円、宿泊プランが1万6700円など。問い合わせは同旅館0233(45)2215。

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