マブスをファイナルへ導いたドンチッチとカイリーが“レイカーズデュオ”以来初の快挙

5月31日(現地時間30日、日付は以下同)。ダラス・マーベリックスとミネソタ・ティンバーウルブズによる「NBAプレーオフ2024」のウェスタン・カンファレンス・ファイナル第5戦は、マブスが敵地ターゲット・センターで試合序盤しか相手にリードを許さずに124-103で快勝し、4勝1敗でシリーズ突破を決めた。

「“ルカ・マジック”モードに入っていたからね。彼が方向づけてくれたんだ。そして彼が全員のプレーを簡単にしてくれた。このチームのみんながステップアップしてくれたよ」

ジェイソン・キッドHC(ヘッドコーチ)が語った“ルカ”、“彼”とはもちろん、ルカ・ドンチッチのこと。第1クォーターだけで20得点の集中砲火を見せた男は、36得点に10リバウンド5アシスト2スティールの大暴れを見せた。

ドンチッチはシリーズ平均32.4得点9.6リバウンド8.2アシスト2.2スティールを残し、満場一致でウェスタン・カンファレンス・ファイナルMVPに選出。

だがマブスが2011年以来、フランチャイズ史上3度目のファイナル進出を飾るうえで不可欠だったのはカイリー・アービングの働きだった。第5戦でドンチッチと並ぶ36得点に4リバウンド5アシストを奪い、シリーズ突破に大きく貢献した。

ドンチッチとカイリーは、ウルブズとのシリーズで初戦、第3戦、第5戦と、3度も2人そろって30得点超えをマーク。『StatMamba』によると、NBAプレーオフのシリーズで、2選手がそろって30得点以上を3度以上も記録したのは1962年に4度も達成したロサンゼルス・レイカーズのジェリー・ウェストとエルジン・ベイラーのみ。このデータからも、マブスは破壊力満点のデュオを擁していると言っていい。

しかも、カンファレンス・ファイナルで同一チームの2選手がともに35得点以上をマークしたのは、2001年のレイカーズデュオ(シャキール・オニールとコービー・ブライアント)以来初というのだから恐ろしい限り。

ウェストを制したマブスは、6月7日からスタートする「NBAファイナル2024」で、イースタン・カンファレンスを勝ち上がったボストン・セルティックスと対決する。

ドンチッチとカイリーのリーグ最高級のオフェンシブデュオの周囲にPJ・ワシントンやデリック・ジョーンズJr.、ダニエル・ギャフォード、デレック・ライブリー2世らを擁するマブスが、どんな戦いを見せてくれるかは楽しみでならない。

【動画】ファイナル進出を決めた試合で計72得点を奪ったマブスデュオ!

© 株式会社シーソーゲーム