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【大田原】天然アユの遡上(そじょう)が全国有数の那珂川で1日、アユ釣りが解禁され、待ちわびた多くの釣り愛好家がさおを伸ばした。
那珂川北部漁協によると、初日の管内の釣り客は昨年並みの約千人。解禁日の数日前に降った雨の影響で川の水量は増えているが、釣りの妨げになる青ノロや草が取れていない所があるという。
ポイントの一つ黒羽向町の那珂橋周辺には、夜明け前から続々と県内外の釣り人が集結した。アユ釣り歴30年以上の中田原、会社員舩山幸治(ふなやまこうじ)さん(55)は「解禁日まで待ち遠しかった。早朝から始めて3時間ほどで8匹釣れた」と満喫していた。
同漁協は解禁日までに、約70万匹の稚アユを放流するなど準備を進めてきた。大野太助(おおのたすけ)組合長(73)は「アユはまだ小ぶりだが本番はこれから。ことしもシーズンを通して楽しめそうだ」と話した。