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素敵な寄せ植えを作りたい! でも、どの花を選び、どう組み合わせたらよいのかわからないという方も多いはずです。そこで、数々の寄せ植えを制作してきた吉谷桂子さんに、最低限の手入れで初夏から秋まで長く咲く花の寄せ植えを提案していただきました。今回は【ペンタス】を主役とした寄せ植えをご紹介します。
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暑い時期でも最低限の手入れでOK。その秘訣とは?
年々、暑さが厳しくなっている日本の夏。手間がかからずに元気に育つ植物を選んで寄せ植えをすれば、厳しい環境下でも花のある暮らしを楽しむことができます。
初夏に植えつけて、秋まで長く咲かせるためは、以下2つのポイントをおさえて寄せ植えを作りましょう。
■苗を植える際は、元肥をしっかりと施し、大株になるものは大きめの鉢を使うこと。
■夏の太陽が好きな花もあれば、湿りけのある半日陰を好む花もあります。そういった植物の性質を知り、適する生育環境が同じ植物を組み合わせること。
紹介する寄せ植えに使っているのは、基本的に太陽の光を必要とする草花ですが、日差しが強すぎたり、高温になったりする場所に置いておくと、水やりが追いつかずに、枯らしてしまいがちです。昨今のような猛暑だと、葉焼けを起こしてしまうことも。
秋まで元気に育てるために、置き場所と水やりは以下3つのポイントを参考にしてください。
■鉢を置く際には、一日中日差しが強く当たる場所や、床・壁がコンクリートで、照り返しが強い場所は避けること(午前中だけ日差しのある場所がベスト)。
■日照条件の特に厳しいときなどは、鉢を日かげに避難させること。
■水やりは、温暖地では朝か夕方に行うこと。寒冷地でも、日差しの強い日には朝に行うのがおすすめ。
暑くても絶え間なく咲く涼しげな花【ペンタス】
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●アカネ科● 和名・クササンタンカ
夏の花には珍しい涼しげな白やライラック色があり、星形の花があふれるように咲くペンタス(クササンタンカ)。暑さに強く、暖地では初夏から初冬まで長く開花します。
熱帯原産の低木ですが耐寒性がないため、日本では一年草として扱います。
絶え間なく咲くので速効性の液肥を週に1〜2度与え、花が終わったらまめに房ごと切り戻しましょう。
基本的に多湿が苦手なので、なるべく日当たりと風通しのよい場所で育てます。水はけの悪い土に植えると根腐れしやすいため、水はけのよい土に植えることも暑い時期には重要です。
ペンタスの寄せ植え① 夏らしい黄色の植物にパステルカラーを合わせて
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夏に強いガイラルディアとコリウスに、夏の花としては珍しいパステルカラーのペンタスやオキシペタラムを合わせて涼しげな印象に。
株元に太陽光が直接当たって、急速に乾燥することを避けるため、園芸用のゼオライトで土の表面を覆っています。
苗の配置図
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A:ペンタス ‘スタークラスター’
B:テマリソウ
C:ガイラルディア
D:オキシペタラム(ブルースター)
E:コリウス
コンテナの大きさ/直径26.5cm、高さ24cm
ペンタスの寄せ植え② 花まる咲きの花々に白のペンタスでさわやかに
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マリーゴールドやジニアのように、花径が大きめでくっきり目立つ花形の植物を、吉谷桂子さんは「花まる咲き」と名づけています。
そんな花まる咲きのマリーゴールド、ダリアに対し、形がはっきりしないコリウスでコントラストをつけ、白のペンタスで清涼感をプラス。
乾燥対策のため、土の表面をクルミの殻でカバーしています。
苗の配置図
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A:マリーゴールド
B:ジニア
C:ペンタス ‘スタークラスター’
D:カラミンサ ‘マーベレッテホワイト’
E:コリウス
コンテナの大きさ/直径32cm、高さ29cm
ペンタスの寄せ植え③ 形の違うピンクの花がいっぱいに咲き競う一鉢
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同じピンクでも形の違うペンタスとダイアンサス‘ジョルト’。どちらも初夏から秋まで休みなく咲き続ける強健な花です。
丈夫で育てやすいイレシネの銅葉を、ショッキングピンクの引き締め役に加えました。
苗の配置図
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A:ペンタス
B:ダイアンサス(美女なでしこ) ‘ジョルト’
C:イレシネ ‘チェリー’
コンテナの大きさ/直径21.5cm、高さ20cm
撮影/川部米応、黒澤俊宏
※この記事は「ゆうゆう」2022年6月号(主婦の友社)の記事を、WEB用に再編集したものです。
※2023年5月28日に配信した記事を再編集しています。
監修者
英国園芸研究家 吉谷桂子
英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。英国暮らしの経験を生かしたガーデンライフを提案。「中之条ガーデンズ」「はままつフラワーパーク」など各地の庭を手がけ、また、ガーデニングプロダクトの企画、デザインも行っている。『花の楽しみ 育て方飾り方』(主婦の友社)など著書多数。