東京の小学校はスケールでかいね!…貨客船借り切り8泊9日、海から見て日本を学ぶ「洋上学校」 50回目は14年ぶり鹿児島訪問 青山学院初等部

さるびあ丸から下船する青山学院初等部6年生=31日、鹿児島市の鹿児島港本港区北ふ頭

 東京・渋谷の青山学院初等部(小学校)6年生約130人が5月31日、チャーター船で日本各地を巡る「洋上小学校」で鹿児島市を訪れた。同市への訪問は2010年以来14年ぶり。鹿児島港本港区北ふ頭での歓迎セレモニーの後、西郷南洲顕彰館や維新ふるさと館などを巡った。

 日本を海から見て感じようという発想で、今年50回目となる同校6年生の伝統行事。通常は東京-伊豆諸島間を運航する貨客船「さるびあ丸」(6099トン)を借り切った。5月29日に東京を出港、高知を経由して31日昼に鹿児島へ入港し1泊。西日本を8泊9日の日程で回る。

 北ふ頭では下鶴隆央市長が市のPRキャラクター「マグニョン」のぬいぐるみを児童代表に贈った。下船した6年生はグループに分かれ、西郷隆盛をテーマにフィールドワークに向かった。西郷南洲顕彰館を見学した児童は「模型を使った説明が分かりやすい」と感想を述べた。

 船上では、星座から船の位置を調べる授業も実施。初等部の小澤淳一部長(59)は「海の上でしか学べないことや寄港地で体験した全てが学びにつながる」と話した。

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