野球の交流戦「おいどんカップ」経済効果は7.3億円 42チームが参加、来場2.1万人 25年2月に第3回大会

「薩摩おいどんカップ2024」で2000人が声援を送った「法政大学-中央大学」の一戦

 鹿児島県内外の大学や社会人など42の野球チームが対戦した「薩摩おいどんカップ2024」の経済効果が約7億3000万円に上ると29日、実行委員会が発表した。

 大会は2月23日から3月10日にかけて鹿児島、薩摩川内、日置、姶良、鹿屋、枕崎の6市で81試合開催した。来場者数を計測してアンケートで県外客の割合を推計。来場者2万1870人中、県外は約3390人だった。選手やスタッフなど参加チームの関係者は1923人で県外は約1699人だった。

 来場者や参加チームによる周辺の飲食店や宿泊施設での消費支出のほか、原材料購入などの波及効果を合わせた。九州経済研究所(鹿児島市)が調査した。

 小薗健一実行委員長(60)は「昨年の第1回大会と比べ、打ち上げや飲み会といったチーム同士の交流の場が増えたのでは。『良い大会だった』『また必ず来る』という参加者の声がうれしい。実行委として情報発信にも力を入れたい」と話した。

 実行委はあわせて、第3回大会を25年2月に開催することを発表した。

「薩摩おいどんカップ2024」で「JR東日本-慶応大」を観戦する野球ファン

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