【台湾】エヌビディアCEO、IT大手経営陣と会食[IT]

台湾を訪問中の米半導体大手エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は5月30日、サプライチェーン(供給網)関係者を招いたパーティーを台北市で開催した。EMS(電子機器の受託製造サービス)世界最大手、鴻海精密工業の劉揚偉董事長ら台湾のIT大手の経営層や幹部が多数出席した。中央通信社など同日の台湾各メディアが伝えた。

フアン氏はパーティーの合間にメディアの取材に応じ、「台湾を含めあらゆる国・地域は人工知能(AI)分野に投資すべきだ」と指摘。AIによりIT産業は新たな時代に突入したとして、台湾にとっては絶好の機会になると強調した。

出席者の1人、EMS台湾大手の和碩聯合科技(ペガトロン)の童子賢董事長は、「AI産業全体の生産額を合わせれば、半導体産業を上回る可能性もある。AI産業は台湾の『護国群山』(国を守る山々)になり得る」と述べた。

パーティーにはこのほか、◇EMS台湾大手の広達電脳(クアンタ・コンピューター)の林百里董事長◇同・英業達(インベンテック)の葉力誠董事長◇同・緯創資通(ウィストロン)の林建勲・総経理兼執行長◇台湾のパソコンブランド世界大手、華碩電脳(ASUS)の施崇棠董事長◇台湾電源ユニット大手の台達電子工業(デルタ)の鄭平董事長兼執行長◇台湾通信最大手の中華電信の郭水義董事長——らが出席した。

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