宿泊施設の運営を手がけるカソク（東京都新宿区）は30日、インバウンド（訪日客）向けツアー事業を手がけるグループ会社のトリックス（同）が、マレーシアなどアジアの富裕層向けラグジュアリー（高級）ツアーサービス「リュクスジャパン」の提供を開始すると発表した。三越伊勢丹ホールディングスのマレーシア法人イセタン・オブ・ジャパンなどと提携し、外商顧客への提案を強化する。
トリックスは、リュクスジャパンと併せて、海外投資家に対する日本国内の投資用不動産の仲介やコンサルティングサービスを開始する。マレーシアとシンガポールを中心に、香港、台湾、中国、韓国、タイなどアジア各国・地域の富裕層を日本の観光地に誘致するほか、日本国内の不動産へ海外投資家の資金を流入させることを目指す。
事業では、カソクやトリックスのほか、空間プロデュースを手がけるアドレック（東京都新宿区）、コンサルティング企業のニュースクール（同渋谷区）と提携する。
トリックスは、６月19～20日にシンガポールの百貨店のＶＩＰルームで旅行提案、６月22～23日にマレーシアの首都クアラルンプール中心部にあるイセタン・オブ・ジャパンの旗艦店「スリアＫＬＣＣ店」で得意客向けイベントへのラグジュアリーツアーのブース出展などを予定している。
５月11～12日には、シンガポール最大の日本酒の祭典「酒祭り」に、日本へのラグジュアリーツアーを紹介するブースを出展した。
