32年ぶりとなる新人同士の一騎打ちに 鹿沼市長選告示、9日投開票

第一声を放つ小林氏と松井氏(左から届け出順)

 任期満了に伴う鹿沼市長選は2日告示され、いずれも無所属新人で、元県議の歯科医師小林幹夫(こばやしみきお)氏(70)=自民、公明推薦、前県議の団体職員松井正一(まついしょういち)氏(58)の2人が立候補を届け出た。小林氏は「閉塞(へいそく)感が漂っている。路線を変える」と訴え、松井氏は「市民目線での行政改革に臨む」と主張。32年ぶりとなる新人同士の一騎打ちの選挙戦に突入した。

 小林氏は午前10時から、同市睦町の鹿沼商工会議所アザレアホールで出陣式を行った。選対本部長の五十嵐清(いがらしきよし)衆院議員、同事務長の神谷幸伸(かみやゆきのぶ)県議をはじめ、福田富一(ふくだとみかず)知事、木村好文(きむらよしふみ)自民党県連幹事長、野澤和一(のざわかずいち)公明党県本部代表、船田元(ふなだはじめ)衆院議員ら国会議員、県議らが顔をそろえた。鹿沼市議13人が応援する。

 支持者約800人を前に小林氏は「鹿沼は16年間、長い長いトンネルにいたんじゃないかと思う。何としても脱しなくてはいけない」と力を込めた。この日は市内で遊説を行った。

 松井氏は同10時から、同市上殿町の市消防本部南の交差点西側の空き地で第一声を放った。佐藤信(さとうしん)鹿沼市長をはじめ、福田昭夫(ふくだあきお)、藤岡隆雄(ふじおかたかお)両衆院議員、浅野正富(あさのまさとみ)小山市長、吉成剛(よしなりつよし)連合栃木会長、鹿沼市議11人ら県内外の議員らが応援に駆けつけた。

 支持者約600人が見守る中、松井氏は「市民目線で行政改革に挑戦する。市民を主役に二人三脚で鹿沼市をつくるという姿勢は崩さない」と宣言した。この日は市内4カ所で街頭演説を行った。

 投票は9日午前7時~午後7時に市内71カ所(34カ所は午後6時まで)で行われ、同8時から鹿沼総合体育館で即日開票される。

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