干潟で熱戦、歓声 鹿島市で鹿島ガタリンピック

有明海の干潟で、鹿島ガタリンピックの競技を楽しむ参加者=2日午後、鹿島市の七浦海浜スポーツ公園(撮影・米倉義房)

 有明海の干潟でユニークな競技を繰り広げる「第40回鹿島ガタリンピック」が2日、鹿島市の七浦海浜スポーツ公園で開かれた。1985年の第1回から節目となる大会に、海外18カ国の選手を含む約1300人が出場。約2万7千人(主催者発表)の観客が声援を送る中、ムツゴロウさながらに泥をかき分けて熱戦を繰り広げた。

 開会式では、大会の創始メンバーで元鹿島市長の桑原允彦さん(78)が聖火ランナーとして登場し、「40年という歳月を考えると感慨深い。50年、60年、そして100年続いてくれることを願う」と大会宣言した。

 潟スキーに腹ばいになって干潟を進む「人間むつごろう」や、自転車で細い板の上を走る「ガタチャリ」など9種目が実施された。ぬかるんだ潟に足をとられたり、全身泥まみれになったりした選手たちの姿が会場の笑いを誘っていた。

 今回のテーマは「ガタ、さいこう!」。鹿島の魅力をアピールする原点にかえり、「再興」と「最高」の二つの意味を込めた。井手賢二郎実行委員長は「手作り感を大切に、鹿島のファンを増やすイベントであり続けたい」と話した。(市原康史)

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