韓国5月製造業PMIは51.6、2年ぶり高水準 世界的な需要拡大で

Jihoon Lee

[ソウル 3日 ロイター] - S&Pグローバルが3日発表した5月の韓国製造業購買担当者景気指数(PMI)は51.6と前月の49.4から上昇し、2年ぶり高水準を付けた。世界的な需要の拡大を受け、生産と受注が伸びた。

PMIは4月まで2カ月連続で景気拡大・縮小の分かれ目となる50を下回っていた。

内訳では、生産は2021年7月以来の伸びを記録。新規受注は新製品の発売、輸出販売の強化、国内顧客の購買意欲の高まりにより、22年2月以来の伸びを示した。

欧米からアジアにいたる各市場で製造業の売上が伸び、新規輸出受注は5カ月連続で増加した。

韓国の輸出は10月以降伸び続けており、貿易依存型の韓国経済の第1・四半期の成長に最も寄与した。

S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのチーフエコノミスト、ジョー・ヘイズ氏は「韓国の製造業は息を吹き返したようだ。新製品の発売も控え、見通しは明るい」と指摘した。

ただ、為替変動やアルミニウム、ニッケル、銅などの原材料価格の上昇を受け、投入価格のインフレ率は過去7カ月で最も急速に上昇した。

製造業の先行きに対する楽観度を示す指数は、ほぼ2年ぶり高水準を記録した4月からは低下したが、それでも22年6月以来で2番目の高水準だった。

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