インドGDP、1─3月期は7.8%増 予想上回る

[ニューデリー 31日 ロイター] - インド当局が31日に発表した2024年1─3月期の国内総生産(GDP)は前年同期比7.8%増となった。ロイターがまとめた市場予想の6.7%増を上回った。

製造業の好調な業績に支えられ、エコノミストらは今年もこの勢いが続くとみている。

エララ・キャピタルのエコノミスト、ガリマ・カプール氏は、インフレが抑制され、モンスーン期の雨量が平年並みだった中でのこの成長率は、今後の消費者需要を押し上げる可能性があると述べた。

製造業生産は前年同期比8.9%増。前四半期(改定値)は11.5%増だった。

堅調な成長を示したにもかかわらず、インドの消費者支出と農村の成長は依然軟調だ。農業生産は0.6%とわずかに増加したものの、経済の約60%を占める個人消費は4%増と、インドの基準からすると低い結果となった。

インド準備銀行(中央銀行)のラグラム・ラジャン元総裁は今週初め、教育を受けた何百万人もの若者に良い仕事を創出するために、インド経済は今後数十年間、前年比約9─10%成長する必要があると語った。

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