サッカー=クルトワの追加招集なし、ベルギー協会幹部が見解

[ブリュッセル 2日 ロイター] - サッカーのスペイン1部レアル・マドリードでプレーするGKティボー・クルトワが、今月開幕する欧州選手権(ユーロ)に臨むベルギー代表には追加招集されない見通しとなった。ベルギー・サッカー協会の技術委員長が2日に見解を示した。

クルトワは1年前、同代表のドメニコ・テデスコ監督と主将の座を巡って衝突。その後も確執は続き、クルトワは信頼を裏切ったと監督を批判する一方、監督はこの問題に関する質問を避けてきた。

クルトワは昨年8月に左膝前十字靭帯を断裂して長期離脱を強いられたが、先月にレアルで復帰を果たした。今月1日に行われた欧州チャンピオンズリーグ(CL)決勝ではゴールマウスを守って優勝に貢献し、代表復帰に注目が集まる状況となっていた。

ベルギー代表のメンバーはすでに発表されているが、7日まで変更手続きが可能。先週のメンバー発表時、テデスコ監督は「クルトワは正直ではっきりしており、(ユーロに出たくないという)意思を非常に早い段階で伝えてきた。彼は自分の体のことを誰よりも分かっている。われわれが最後に考慮した情報は、彼がユーロに間に合う状況ではないということだった」と語った。

そういった状況のなか、技術委員長は記者会見で「残念ながら、われわれは彼なしで欧州選手権に出場することになる。今はもう、そのことを気にする必要はない。彼の資質やコンディションに疑問を持ったことはない。この件は終わりにしよう。尊重すべきシグナルが送られてきた」と幕引きを望んだ。

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