型式指定でマツダなど新たに5社も不正 「ロードスターRF」「MAZDA2(1.5Lガソリンエンジン搭載)」出荷停止

国土交通省がダイハツ工業などで「型式指定」の不正が相次いだことを受け、ほかの自動車メーカーなどに求めていた調査で、マツダなど5社から不正の報告があったことを明らかにしました。

国土交通省によりますと不正があったと報告したのは、トヨタ自動車・マツダ・ヤマハ発動機・ホンダ・スズキの5つの自動車メーカーです。

このうちマツダでは、
・現在生産している
「ロードスターRF(商品改良モデル)」
「MAZDA2(1.5Lガソリンエンジン搭載 商品改良モデル)」
2つの車種で、出力試験におけるエンジン制御ソフトの書き換え
・過去に生産した
「アテンザ(商品改良モデル・2014年11月~2018年4月生産)」
「アクセラ(商品改良モデル・2016年8月~2019年2月生産)」
「アテンザ/MAZDA6(商品改良モデル・2018年4月~2024年4月生産)」
3つの車種で、衝突試験における試験車両の不正加工
が行われたと言うことです。

マツダでは現在生産している2車種については、「安全性に関連するものではなく、引き続き安全にお乗りいただけます」としていて、過去に生産した3車種についても「社内にて技術検証や再試験を行い、前面衝突時の乗員保護性能について法規で定められた基準を満たす性能を有していることを確認しています。引き続きお乗りいただいて安全性の問題はございません」としています。

マツダは、国土交通省への報告について3日夕に緊急記者会見を開いて、説明することにしています。

国土交通省は、基準の適合性を確認するまで不正行為のあった車種の出荷を停止することと、丁寧な説明や対応に努めることをマツダなどに指示しました。国土交通省は、立入検査を行って不正の事実関係の確認などを行い、道路運送車両法に基づいて厳正に対処するとしています。

国土交通省では、ダイハツ工業や豊田自動織機で量産に必要な型式指定に関する不正が相次いだことを受け、ほかの自動車メーカーやエンジンメーカーなど85社に対し、過去10年間で型式指定の申請の際に不正行為がなかったか自社で調査して報告するよう求めていました。

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