日銀調査の債券市場の機能度、5月も改善 買い入れ減は調査期間外

Takahiko Wada

[東京 3日 ロイター] - 日銀が1日発表した「債券市場サーベイ」の5月調査によると、債券市場の機能度に対する市場参加者の見方を示す機能度判断DIはマイナス24だった。前回2月調査(マイナス29)からさらに持ち直し、5回連続で改善した。マイナス圏ながら、2022年2月調査以来の高い水準。

調査期間は5月1─9日。日銀は5月13日に3月の金融政策決定会合以降で初めて国債買い入れを減額し、10年金利の上昇要因となったが、調査期間には入っていない。日銀の国債売買オペ先や大手機関投資家など71社を対象に調査した。

機能度判断DIは機能度が「高い」と答えた割合から「低い」と答えた割合を差し引いた数字で、マイナスの数字が大きいほど市場機能が低下していると判断している市場参加者が多いことを意味する。

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