「信頼を裏切ってしまうことは痛恨」マツダも型式指定試験で不正 現行2車種は出荷停止

ダイハツ工業などで車の量産に必要な「型式指定」の不正が相次いだことを受け、国土交通省が自動車メーカーなどに求めていた調査で、マツダなど5社で不正があったことがわかりました。

マツダ 毛籠勝弘 社長
「信頼を裏切ってしまうことは痛恨であり、深くお詫び申し上げます。このたびはたいへん申し訳ございませんでした」

マツダによりますと、国土交通省の要請を受けて過去10年間に行われたおよそ2400の型式指定の試験を調査したところ、5つの車種について不正が見つかりました。対象車は約15万台です。

アテンザやアクセラなど3車種では「衝突試験で試験車両の不正加工」。

さらに、現行生産車のロードスターRFとMAZDA2の2車種では、「出力試験でエンジン制御ソフトの書き換え」があったということです。

不正のあった5つの車種は、引き続き乗車しても安全性に問題ないとしています。

現行生産車の2つの車種については、先月30日から出荷を停止し、注文のあった3500件の顧客に影響が出ていますが、「監督官庁の指導を仰ぎ、できるだけ速やかに出荷を再開したい」としています。

マツダはチェック体制の再整備や手順書の見直しなどを徹底して再発防止に努めたいとしています。国土交通省は、マツダやトヨタ自動車など不正のあった5社に立入検査をして、道路運送車両法に基づき厳正に対処するとしています。

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