韓国で悪夢の5失点を経験も… 「それ以来、日本で数々の賞を獲得した投手らしくなっている」山本由伸の進化に専門メディアが賛辞

ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸は、現地時間6月1日(日本時間2日)、本拠でのコロラド・ロッキーズ戦で先発し、今季6勝目をマークした。6回を投げ7安打1失点、7奪三振で、投じた球数はメジャー最多となる101球に上ったこの日の内容で、自身の成長の跡を示した。

2回に許した長打をきっかけに先制点を奪われ、また5イニングで安打を許したものの、要所を締めるピッチングで追加点を与えず、先発としての役割を果たした。スプリット、カーブで三振に斬って取る場面も目立ち、ストレートとともに変化球のキレも感じさせる投球を繰り広げながら、初対戦となるロッキーズ打線を抑え込んでいる。

この日の内容は、ドジャース専門メディア『Dodger Blue』が報じるとともに、ゲーム中盤までしぶとく持ち堪えた右腕のパフォーマンスへ賛辞も贈っている。

同メディアは、「2回に1失点した後、投球数が多かったにもかかわらず、4イニング連続無失点で登板を終えた」と振り返るとともに、「ヤマモトはロッキーズ戦での見事な投球でシーズン成績を6勝2敗に伸ばした。彼は12回の先発で65イニングを投げ、防御率3.32、FIP2.70、WHIP1.12、9回あたり10.5奪三振を記録している」と現在までのスタッツを記している。

また、メジャーでのピッチングについて、「韓国でのサンディエゴ・パドレスとのMLBデビュー戦で5失点し、わずか1イニングしか投げなかった。それ以来、彼は日本で数々の賞を獲得した投手らしくなっている」と評価。さらに、「ロッキーズ戦ではシーズン最多の101球を投げるなど、登板ごとに投球数を伸ばし続けている」として、マウンド上での「進化」を称えた。

さらにトピックでは、デーブ・ロバーツ監督のコメントも掲載しており、「4回までは、かなり球数が多かった。75球くらいだったと思う。そして最後の2イニングは、本当にいいピッチングだった」などと先発右腕への称賛の言葉が綴られている。

これで6個目の白星を手にした山本への評価は、登板ごとに高まり続けていると言えるだろう。そして今後迎える、メジャーリーガーとなって初めての夏場での投球にも、さらに期待と注目が集まることになりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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