子どもたちを危険な猛暑から守れ!すべての小中学校に「ミストシャワー」設置 ランドセル背当てパッドも全児童に配布=静岡・焼津市

子どもたちを危険な暑さから守ります。静岡県焼津市は、すべての小中学校に「ミストシャワー」を設置しました。暑さが本格化する前に、教育現場では熱中症を防ぐ様々な取り組みが進んでいます。

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静岡県焼津市の豊田小学校です。この日の体育の授業は、グラウンドでのボール投げ。暑い日に、外に出た子どもたちが楽しみにしている場所があります。

<ミストシャワーに向かって走る児童>
「きもちいい!」

授業を終えた子どもたちが一斉に向かったのは、「ミストシャワー」です。体育の授業や休み時間の後のクールダウンを目的に、焼津市が5月までに市内すべての小学校と中学校に設置しました。

<児童>
Q.ミストシャワーどうですか?
「最高」

<焼津市教育総務課 嶋美津子課長>
「少しでも体育の授業などで、火照った体をクールダウンすることができればと思い(設置を)進めました。今後は、公立の幼稚園や保育所などにも順次設置を進めます」

猛暑を「災害」と捉え、対策を続ける焼津市。体育館にはエアコンの設置を進めていて、来年の夏までの完了を目指しています。災害時には、避難所にもなることを想定した対策です。

さらに、焼津市の小学校には冷凍庫が置かれています。

<島田支局 篠原大和記者>
「冷凍庫の中には、保冷剤が入っています。この保冷剤をランドセルの背中の部分に入れて、登下校中の熱中症を防ぎます」

「ランドセル背当てパッド」。ランドセルの背中の部分に取りつけ、中に保冷剤を入れます。蒸れを防ぐことで、熱中症のリスクを減らす狙いです。焼津市は、「背当てパッド」などの熱中症対策グッズを、市内すべての児童に配布しました。

<児童>
Q.ランドセルどうですか?
「冷たくて気持ちがいいです」

災害級ともいわれる近年の猛暑。手厚い支援と大人たちの理解が、危険な暑さから子どもたちを守ります。

暑さが本格化する前に、焼津市では学校職員を対象に、熱中症の予防について研修を行ったということです。

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