松井のサヨナラ被弾に故障者続出…好調パドレス、ポストシーズン進出へ試練「切り替えてプレーし続ける必要がある」

サンディエゴ・パドレスは現地6月2日、今季初のスイープ勝利がかかった敵地でのカンザスシティ・ロイヤルズとの一戦で、9回にリリーフ登板した松井裕樹が2点のリードを守り切れず、3-4のサヨナラ負けを喫した。また、試合中盤には現在、首位打者に立っているルイス・アライズがタイムリーヒットを放った後、二塁でのクロスプレーで右肩を負傷するなど、アクシデントにも見舞われた。

日本時間6月1日の試合では3勝目を挙げ、メジャー最長の7試合連続無失点と波に乗っていた松井。今季初セーブの機会が訪れた9回裏にマウンドへ上がったが、1/3回を投げて2点タイムリーとサヨナラ犠打を浴び、27登板目にしてメジャー初黒星を喫し、今季成績を3勝1敗6ホールドとした。

地元メディア『The San Diego Union-Tribune』は「期待に応えられず、チームの皆さんに申し訳ない」と試合後の松井のコメントを紹介し、涙目になりながらまっすぐ前を向いていた松井をチームメイトらが励ましたと報じた。

また、現地6月1日にパドレスはダルビッシュ有とジョー・マスグローブ両投手が15日間の負傷者リスト(IL)に入ったと発表。試合前の時点で32勝29敗、ナ・リーグ西地区首位のロサンゼルス・ドジャースと5.5ゲーム差の2位につけていたパドレスにとって、ポストシーズン進出に暗雲が立ち込めていた。

そんな中、今回の試合で首位打者のアライズが肩を負傷。ファンからは「万が一離脱になったら痛い」「怪我だけはやめて」と心配の声が上がった。幸い試合後にマイク・シルト監督から、「右肩と首の軽度な怪我、大事をとって交代をさせた」との発表があり、本人も「大丈夫。明日の試合にも出るつもり」とコメントを残した。

パドレスのドノバン・ソラーノは「すべて上手くいっていたのにこういう負け方をするのはきつい」と言いつつ、「シーズンの終わりに1勝が響いてくるかもしれないが、それが野球。切り替えて同じようにプレーし続ける必要がある。今は良い野球ができているので、この調子でいけば、プレーオフに進出するチャンスは十分にある」と前を向いた。

構成●THE DIGEST編集部

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