【F1】角田裕毅の獲得待望論がアルピーヌで沸騰 オコン退団決定で「ベストの人材」

角田裕毅(ロイター)

F1のRBに所属する角田裕毅(24)を巡って、エステバン・オコン(27)の退団が決定したアルピーヌによる獲得へ待望論が沸騰している。

アルピーヌは3日、オコンの今季限りでの退団を発表。5月26日に行われたモナコ・グランプリ(GP)では、1周目に同僚のピエール・ガスリーに無謀な追い抜きを仕掛けて自身がリタイアとなる失態を犯しており、チーム内で大騒動に。移籍市場が動く時期に、この一件が退団の一因になったとみられている。

アルピーヌは公式サイトで「2025年のドライバーラインアップは追って発表される」と示したが、その候補の一人に挙げられているのが角田だ。角田は今季絶好調で評価が急上昇しているものの、チーム方針もあってレッドブル・グループからの退団が取りざたされる。そうした中で、複数の海外メディアがアルピーヌ、ハース、ウィリアムズを移籍先候補として報じたが、オコンの退団が正式決定したことで、アルピーヌによる角田獲得が加速するとの見方が出ている。

昨季までハース代表を務めた重鎮のギュンター・シュタイナー氏は、ポッドキャスト番組「レッド・フラッグス」に出演。そこでアルピーヌの来季ドライバーを巡る最新動向を語った。まず、メルセデスのリザーブを務めるミック・シューマッハの可能性について問われたシュタイナー氏は「現時点ではノーだ」と主張。「以前も言ったように、アルピーヌには最高のドライバーが必要だと思う」とその理由を説明した。

では、アルピーヌが獲得できる中で〝最高のドライバー〟とは誰なのか。シュタイナー氏は、フェラーリを今季限りで退団するカルロス・サインツは2026年から参戦するアウディか、ウィリアムズへの移籍が濃厚と指摘した上で、最も適任は角田と力説した。「私なら角田裕毅を選ぶ。ワークスチームとして、ベストの人材を確保しなければならない」。急成長を見せている角田の獲得を猛プッシュした。

アルピーヌには、かつての同僚で兄貴分として慕うピエール・ガスリー(28)が在籍しており、角田にとっても心強い存在となる。電撃移籍で再タッグ結成なるか、その動向に注目が集まる。

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