医聖・野口英世との〝別れ〟惜しみ1000円で宿泊 福島・猪苗代のホテル

新紙幣発行を前に、「感謝の気持ちを伝えたい」と話す渡部社長

 宿泊費は1泊千円―。福島県猪苗代町長浜にある野口英世博士ゆかりの宿「レイクサイドホテルみなとや」が、破格のキャンペーンを展開する。新紙幣が発行される7月3日まで1カ月を切り、現行千円札の肖像画となっている医聖との〝別れ〟を惜しむために企画した。

 対象は6日から7月8日までの月、木、金、日曜日の宿泊。1日5室限定で、4人1室(素泊まり)で利用すれば、1人千円(消費税別)となる。1人で1部屋利用の場合は4千円。通常の素泊まり価格は1人9900円となっている。

 1915(大正4)年に野口博士が帰国した際、ホテルみなとや(当時は港屋旅館)で歓迎会が開かれた。渡部英一社長は「千円札から野口博士の顔がなくなるのはさみしいが、これまでの感謝の気持ちを込めた」と話している。

 問い合わせはホテルみなとやへ。

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