人目を気にせず出産を…「シロイルカ」水槽との間に「マジックミラー」パーテーション設置 人側からは見えるが、イルカ側からは見えない仕組み

島根県江津市と浜田市にまたがる「しまね海洋館アクアス」で、メスのシロイルカ2頭が出産期に入り、通路と観覧席の間にマジックミラーのパーテーションが設置されました。

アクアスでは現在、シロイルカ2頭、アンナとアーリャがそろって出産期を迎えていて、このマジックミラーのパーテーションは、シロイルカが人目を気にせず安心して出産してもらおうというのが目的です。

パーテーションの大きさは縦2メートル・横4.5メートルで、全面マジックミラー式のフィルムが貼ってあります。

しまね海洋館アクアス 海獣係 中根花歩さん
「よりおだやかに出産できるようパーテーションを設置しました。マジックミラーになっていまして、人側からは普通に見えるんですが、イルカ側からは見えないようになっています」
「(シロイルカ2頭は)すごく順調で、エコーで動く赤ちゃんの様子が見られます。授乳トレーニングといいまして、赤ちゃんに乳をあげられるようにトレーニングしています」
「パーテーションがあるんですけど、たたいたりせず、おだやかに見てもらえればと思います」

アクアスでは通路にシロイルカの妊娠出産情報コーナーを設け、パネルで母子の様子を伝えるとともに、観覧ゾーン縮小への理解を呼びかけています。

2頭のシロイルカの出産はアンナが6月から8月、アーリャが7月から9月頃と見られています。

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