寿司ネタ “バイ貝” がピンチ…地震の影響で消えた “カゴ” 名物料理の “バイ飯” もお休み 富山・魚津市

富山湾の水産業にも大きな打撃を与えた能登半島地震…。ベニズワイガニの不漁のほかにも、寿司ネタなどで人気の “バイ貝” がピンチです。漁にかかせないカゴが地震の影響で海底から消え、今シーズンの漁に黄色信号が灯っています。

富山湾の味覚「バイ貝」。県東部の港町としても知られる魚津では、バイ飯が名物料理として多くのお店で振舞われます。

しかし…。

張り紙:(本日、バイ飯定食はお休みです)

富山湾の “バイ貝用のカゴ” が流された…

魚津漁業協同組合 濱住博之組合長:「能登半島の先端の近いところで、操業していたということになります。いい漁場なんですけども、そこが壊滅的な被害を受けてのが大きな痛手ですね」

バイ貝は富山湾の水深350メートルから1550メートルの海域にバイ貝用のカゴを沈めて漁獲しています。

この「カゴ」が、能登半島地震の影響で、流されてしまったというのです。

魚津漁協によりますと、魚津漁港には、バイ貝専門の漁船が4隻ありますが、全ての「カゴ」が行方不明になっている船もあるといいます。

例年なら今月から8月にかけて、ピークを迎えるバイ貝漁。急ピッチでカゴ作りが行われていますが、地震による海底の変化が漁獲量に及ぼす影響を懸念しています。

魚津漁業協同組合 濱住博之組合長:「カゴの製作は一生懸命やっているので、おいおいと追いついてくると思うんですけど、漁獲量が復活するかどうかについては、何とも言えない状態ですよね」

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