「迷惑をかけるのは避けたい」と辞職 鳥取・伯耆町議が積立金など着服か

鳥取県伯耆町の町議会議員が、自分が会計を務める水利組合と自治会の積立金などを着服したとして、関係者らが警察に相談をしていたことが明らかとなりました。
町議は3日付けで議員辞職していますが、一体何があったのでしょうか。

伯耆町議会 勝部俊徳 議長
「5月の下旬の下旬にそういう噂は聞いたことはあったが、寝耳に水って感じ」

4日午前。
伯耆町議会の全員協議会で報告されたのは、片岡千明議員の辞職です。

町内の用水路を管理する「溝口谷川水利組合」の関係者らによりますと、片岡議員は6年前から組合の会計を担当。

しかし、今年の3月、関係者らが監査のため通帳を開示するよう求めるも開示されなかったことから、不審に思った関係者が金融機関に照会したところ、積立金などに使途不明の出金履歴が確認されたということです。

その後の理事会で、片岡議員は着服を認め、3日、黒坂警察署に関係者らが相談したということです。

また、同じく会計を務めていた溝口連合区会の定期預金など、合わせて200万円以上も着服したことを認めているということです。

伯耆町議会 勝部俊徳 議長
「本人は特に皆様方に迷惑をかけるのは避けたいために辞職願いをしたいという旨の一言だけがあった。事態の推移は静かに見守りたいと思う」

片岡議員の辞職に伴い、7月、伯耆町では補欠選挙が行われます。

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