四国知事会議 4県知事が国への提言内容など協議 大阪府の吉村洋文知事も訪れ、万博の機運醸成へ協力求める

四国4県の知事が共通の課題などについて意見を交わす四国知事会議が高知県本山町で開かれ、災害対策や人口減少対策について国に一層の支援を求めていくことなどを確認しました。

四国知事会議は、四国4県で行う政府への提言や共通の課題などについて意見交換するために毎年開かれていて、2024年は高知に4県の知事が集まりました。

会議を前に高知県土佐町の早明浦ダムを訪れた知事らは、現在行われている放流能力を強化する工事について説明を受け、「四国の水がめ」の役割や水害対策の重要性などを改めて確認していました。

午後から本山町で開かれた会議では少子化対策の推進などを盛り込んだ国への提言を四国4県で行うことが承認されました。

また、国への緊急提言についての意見も交わされ能登半島地震を踏まえた南海トラフ地震対策については、国に災害対策への財政支援の拡充や、水道施設の耐震化などを求める方針を確認しました。

(濵田省司 知事)
「医療機関が災害時にしっかり機能を果たすための対策、特に災害拠点病院以外の対策が不十分ではないかと考える。支援制度の拡充、あるいは補助制度の創設を国に対して求めていっては」

さらに4日は大阪府の吉村洋文知事が会場を訪れ、開催まで1年を切った大阪・関西万博の概要や工事の進捗状況について説明。「2800万人の来場が見込まれている万博は四国の魅力を発信する絶好の機会」とした上で機運醸成への協力を求めました。

(大阪府 吉村洋文 知事)
「せっかく160カ国が一堂に集まる万博で、大阪と四国は隣同士なので、この機を生かして、次世代に新しい未来社会を共に作り上げていきたい」

この他四国新幹線の早期実現に向けた取り組みとして4日から署名活動を始めることが発表されました。

(濵田省司 知事)
「四国新幹線の早期整備を求める環境が整った。この機を決して逃さず、四国のみなさん、みんなの思いを一つに結集して、国を動かすべくこの署名活動に全力であたりたい」

四国新幹線整備促進期成会は2025年の夏ごろまでに少しでも多くの署名を集め国に提出したい考えです。署名は期成会のホームページからWEB上でも行うことができます。

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