撮影者は社長 営業再開を目指す「あわしまマリンパーク」 PR動画で応援募る=静岡・沼津市

2024年7月の営業再開を目指す、静岡県沼津市の水族館「あわしまマリンパーク」で、生き物たちの現状や飼育員たちの思いを広く知ってもらうため、PR動画の撮影が行われました。撮影したのは、放送作家をしている新社長です。

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朝8時、あわしまマリンパークの飼育員たちは、渡し船で出勤してきます。着くとまず、担当する生き物のエリアに顔を出します。

<あわしまマリンパーク飼育課 市川香月主任>
Q.どんなところを見ているのですか?
「みんな元気に泳いでいるかなとか、便の状態に問題がないかなとか見てますね。いま普通に寝てるな、この子たち元気に泳いでるなという感じ」

朝のミーティングの後は、生き物たちの「ごはん」の準備。アジやサバ、イワシなど鮮度の良い魚を用意し、ビタミン剤を魚の中に、手作業で入れていきます。

<あわしまマリンパーク飼育課 港谷英明係長>
「(エサの量は)1日でだいたい120キロ。(飼育動物)全部の種類を合わせると120~150キロくらい。食べてる量に変動はあるがそれくらい」

あわしまマリンパークの飼育員は合わせて5人。2024年2月の閉園後、7人減りました。入場料などの収入もなくなりましたが、約200種類、2500点もの生き物たちを飼育し続けています。

<あわしまマリンパーク 今村クニト社長>
「回してください。テスト本番でよーい、3、2、1…」

<スタッフ>
「3月にペンギンの赤ちゃんが生まれました。7月の営業再開に向けて、この子を大きく元気に育ててみなさんに名前を決めてもらって、早くみなさんに近くて見てもらうことが僕の夢です。あわしまマリンエイド」

<あわしまマリンパーク 今村クニト社長>
「めっちゃうまいじゃん、髪の毛も黒くして」

撮影するのは、5月に社長に就任した今村クニトさん。今村さんは、放送作家という顔ももちます。閉園中も生き物たちは元気で、飼育員たちが営業再開を目指して頑張っていることを、多くの人に知ってもらおうとしているのです。

<あわしまマリンパーク 今村クニト社長>
「生き物たちを、ここまで大事に守ってきた従業員のみなさんの頑張りだったり、これから生き物たちが元気に暮らしていくっていう姿で、営業できるんですよと。老朽化を直していかなきゃいけないところはいっぱいあるんですけど、営業再開に向けて応援してもらいたいなっていうのが一番ですね」

完成した動画は、公式SNSで見ることができます。

閉園から4か月。あわしまマリンパークは園の再開に向けて、一歩ずつ前へと進んでいます。

あわしまマリンパークでは、園の再開を支えるメンバーやボランティアを募り、6月には園内の大掃除をして営業再開の準備を進めたいとしています。

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