【F1】解雇危機だったRBリカルド残留へ 「ホーナーが最終決定権」伊メディア報道

RBのダニエル・リカルド(ロイター)

F1のRBで解雇危機に陥っていたRBのダニエル・リカルド(34)が、来季も残留する見込みになったとチームの本拠地があるイタリアメディアが報じた。

リカルドを巡っては今季低調が続いており、解雇が目前に迫っていると再三伝えられていた。

そうした中で、イタリアメディア「Fomu1a uno」は「ダニエル・リカルドは2025年もVCARBに残留する予定だ」と残留の方針が固まったと報道した。

その理由について同メディアはこう指摘した。「ドライバー市場がサプライズをもたらし続ける中、リカルドはVCARBの継続性の中心となる。チームはドライバーに対して厳しい歴史を持っているが、ファエンツァ(RBの本拠地)の伝統的な環境は変化している。(レッドブルの)クリスチャン・ホーナー代表はオーストラリア人ドライバーをチームにとどめることに満足しており、レッドブルのチーム代表が最終決定権を持つ」。つまり、リカルドの去就に関してはRBの親チームであるレッドブルのトップであるホーナー代表の特権事項で、その意思により残留の方向性が定まったというわけだ。

「商業的な理由も含め、さまざまな理由から、リカルドのF1グリッド上の地位は今のところ安全だ」と、ネットフリックスの影響もあってリカルドの人気が世界的に高いことも残留を後押ししたようだ。

「ファエンツァにとどまることが彼の永遠の目標ではないものの、彼は25年もチームにとどまることに満足している」とリカルド側も現在の低迷を考慮すると、F1の舞台に残れることが最優先だけに喜んでRBと契約するつもりのようだ。

同僚の角田裕毅は来季もRBでリカルドとコンビを継続するのか、それとも他チームへの移籍があるのか。その動向から目が離せない。

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