【F1】〝鬼才〟ニューウェイ氏にメルセデス入り急浮上 チーム株式譲渡の超破格オファー

エイドリアン・ニューウェイ氏(ロイター)

F1レッドブルの退団を発表した〝天才マシンデザイナー〟のエイドリアン・ニューウェイ氏の移籍先に、超破格オファーを出したメルセデスが急浮上してきた。

〝空力の鬼才〟として常勝軍団をけん引してきたニューウェイ氏は、2025年の第1四半期で正式に退団が決定。早ければ来季から他チームへの移籍が可能となる。名門フェラーリを中心にしてアストンマーティンやウィリアムズなどが獲得に動く中、ここに来て新たな動きが出てきた。

ドイツ放送局「シュポルト1」は「メルセデスは現在、チームの株式も含めたオファーを出している。メルセデスは可能な限りあらゆる手段を講じて成功への道に戻りたいと考えている」と報道。名門メルセデスが約13億ユーロ(約2200億円)と言われるチーム株式の一部譲渡をニューウェイ氏に持ちかける超巨額の電撃オファーを行ったようだ。

同局は、メルセデス入りのネックとして「(権力が)強すぎるように見えるチームボスのトト・ウルフについて依然として懸念を抱いている。彼は背景に政治がありすぎることを恐れており、レッドブルチームでも内部権力闘争が最終的にニューウェイの辞任につながった」と指摘。この点がクリアになれば、一気に加入へ傾くことになりそうだ。

「将来についての決定はすぐに下されるだろう。来週、ニューウェイと彼の長年の友人で現在のマネージャーであるエディ・ジョーダンは集中的に話し合い、それぞれのオファーを検討し、決定を下す予定だ」とまもなく移籍先を決断する見込み。F1界の巨人が超絶オファーを出したことで、争奪戦は混沌としてきた。

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