『本当の友人』の基準とは?”知り合い”との違いと関係を続けるためのコツとは

大人になると『本当の友達』と言える人が少なくなる

学生時代は「本当の友人」「親友」と呼べる相手が何人もいたという人も、大人になるに連れて環境の変化に伴いお互いの生活スタイルが合わなくなり、疎遠になってしまう友人も少なくありません。

社会に出ることで考え方が変わり、残念ながら「なんだか話が合わない」「一緒にいても楽しくない」と感じるようになったという声もあります。

また、あらゆる出来事を経験した大人は、新たに出会う人に対して配慮しすぎてしまい、心を開きにくいという特徴も。そのため、大人になると『本当の友人』と言える人が少なくなるという声も珍しくないのです。

『本当の友人』の基準とは?知り合いとの違いも

では、『本当の友人』とはどのような関係性の相手を指すのでしょうか。普通の知り合いとの違いも見ていきましょう。

『本当の友人』の特徴

『本当の友人』と言われても、パッとどのような関係か伝えることは難しいですよね。例えば「心から寄り添い信頼し合える相手」と一言で言っても、漠然とした想像にとどまってしまいます。

  • 相手の幸せを心から喜べる
  • 多忙などでしばらく会っていなくても再び気兼ねなく会える
  • 配慮はしても遠慮せずに心置きなく一緒に過ごせる
  • 一緒に過ごしていてモヤモヤと漠然とした不安や不満を感じない

人によって、細かな『本当の友人』の基準は異なると思います。しかし、上記の4点は、全ての人にとって『本当の友人』に欠かせないポイントではないでしょうか。

心から本当の友人と思えるからこそ、相手の幸せを願えたり、「楽しい」「落ち着く」といった気持ちで一緒に過ごせるのでしょう。

また、本当の意味で信頼しているからこそ、相手を疑う必要もなく、相手の顔色を不必要に窺ったり疑心暗鬼に陥ったりすることもありません。

単なる「知り合い」との違い

『本当の友人』の特徴を確認したところで、通常の「知り合い」との違いも考えてみましょう。

「知り合い」の定義も人によって異なりますが、顔見知り程度であっても「知り合い」に含まれる人もいれば、世間話したり時々一緒に遊ぶことがある相手でも「知り合い」に留まる人もいるでしょう。

『本当の友人』との違いは、やはりその人の感じ方にあると思われます。「一緒に過ごしていて楽しいけれど、沈黙には耐えづらい」「会話のペースは合うけれど、なんとなく相手の顔色を窺ってしまう」という場合は、本当の友人とまでは言えません。

付き合いの長さも友人関係に影響するの?

付き合いの長さも、ある程度は友人関係の深さに影響を与えると思われます。元々「知り合い」程度で何年も友人関係が続いていた相手と少しずつ関わり方が見えてきて、『本当の友人』になるということもあるでしょう。

ただし、必ずしも付き合いが長いから本当の友人になれるわけでもありません。付き合いが長くても「結局最後まで心の底から本音で付き合うことができなかった」という相手に心当たりがある方も多いでしょう。

反対に、付き合いは短くとも「この人には安心して本心を打ち明けられる」「遠慮せずにありのままの自分で過ごせる」と思える『本当の友人』ができることも。

『本当の友人』は環境や考え方の変化で変わることも

『本当の友人』だったからと言って、一生涯ずっとその関係性が変わることがないとも言い切れないのが人間関係の難しいところです。

自分の置かれている環境や周囲の人々の影響によって、その人自身の考え方や感じ方、常識などが変わることは珍しくありません。特に、学生から社会人になるタイミングや結婚したタイミング、子どもができたタイミングなど、人生の節目には変化が訪れる傾向にあります。

単純にお互いに時間が合わなくて会えていないだけならば、数年後に再開しても気兼ねなく話せる『本当の友人』として向き合うことができる人も多いです。ただし、前述したように環境や考え方の変化によって『本当の友人』が変わることがあることも覚えておきましょう。

『本当の友人』と関係を続けるためのコツ

現在、『本当の友人』と呼べる相手がいる場合は、その方との関係を今後も長く続けていくために、以下のポイントを忘れないようにしましょう。

  • 基本的な礼儀(時間厳守、言葉遣いなど)を守る
  • 誘われるのを待つだけでなくお互いに声を掛け合う
  • 対等な関係として会話することを心がける
  • 意見が違う時も強い言葉を使わずお互いの意見を尊重し合う
  • 相手の好きなことに興味を持ち、知る努力をしてみる
  • 一緒に過ごす時間が楽しくなるようお互いに配慮する

最も重要なことは、本当の友人であっても相手に対する思いやりの気持ちは忘れてはいけないということ。そして、対等な関係であるということです。

自分だけでなく相手にも楽しい時間を過ごしてもらえるよう、最低限の礼儀や言葉の選び方、話を聞く姿勢などに配慮してください。

ただし、配慮しすぎて思い悩んでしまうと、それは『本当の友人』関係とは程遠くなってしまいます。今の関係を維持できる程度のマナーやモラルを持って接しましょう。

『本当の友人』は一緒にいて心地よく感じる関係性が大事

いかがでしたか。『本当の友人』とは、あなたにとって心から一緒に過ごしていてポジティブな感情になれる相手を指します。大人になると、このような良好な関係性の相手を持てることは貴重で、とても幸せなことです。ぜひ本当のご友人を大切にされてくださいね!

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