【ロッテ】今季最悪18失点大炎上の裏で響いたポランコの記録に残らない拙守

2回、ポランコの第2打席は犠牲フライだった

ロッテが4日の巨人戦(東京ドーム)で2―18で大惨敗を喫した。

2―2の3回には先発した小島が9連打を浴びて降板を余儀なくされると、2番手の仁保も打ち込まれて一挙11失点のビッグイニングを献上して大勢が決した。小島は3回途中12安打11失点KOで4敗目(4勝)。踏ん張るべき場面で踏ん張れなかった投手陣の乱調が最大の敗因ではあるが、援護するべき守備陣も足を引っ張るシーンが散見された。

中でも「4番・左翼」でスタメン出場したグレゴリー・ポランコ外野手(32)だ。2022年に在籍した巨人では来日1年目から24本塁打をマークした一方、緩慢な外野守備がネックとなり、自由契約となって昨季からロッテに加入した。その1年目から26発を放ってパの本塁打王に輝いたが、守備面ではこの日も安定感を欠いた。

3回は無死満塁の場面で丸が放った左翼方向への飛球を追いかけ、最後はスライディングしながら捕球を試みたが、グラブに収められず。ボールは後方へ転々とし、2者を生還させてしまった。さらに2―13で迎えた7回には無死一、二塁で岡本和が放った打球がフェンスに当たって跳ね返ってきたクッションボールの処理にもたつき、二塁走者に続いて一走の吉川までホームにかえり、ダメ押しもダメ押しの2点を追加された。

今季はDHと右翼でほぼ半々の割合で起用されているが、防げる失点をみすみす献上した格好だ。しかも巨人時代に守った右翼とポジションの違いはあるとはいえ、かつての本拠地でもあるだけに痛いミスとなった。

もちろん、吉井監督ら首脳陣はリスクも承知のはず。ポランコは8回に二塁打を放ち、3打数1安打1打点とし、その裏の守備からベンチに退いたが…。破竹の11連勝が止まり、連敗となったチームはどう立て直していくのか。

© 株式会社東京スポーツ新聞社