【阪神】梅野隆太郎 敗戦の中で見えた光明 先発村上が6回1失点「テンポを意識した」

梅野隆太郎

阪神・梅野隆太郎捕手(32)が4日の楽天戦(甲子園)で今季初めて村上頌樹投手(25)とバッテリーを組み、6回1失点と好リードを見せた。試合は延長10回の末に1―3で敗れたが、チームにとって新たな可能性が生まれたことはプラス材料だ。

1点リードの5回二死三塁から村林に中前適時打を許し同点に追いつかれたとはいえ、他の5イニングは無失点でしのいだ。ゲーム前の打ち合わせ通りに内外角に加え意識して高低も使い分け、6回で7個の三振を奪った。

梅野が「本来の頌樹のピッチングをしてほしいというのが一番。まずははテンポを意識した。違う人と組んでちょっとでも引き出しが増えて、投球の幅が広がればいいと思います」と話したように、今後につながる内容だった。

村上は前回登板予定の5月28日の日本ハム戦(甲子園)を降雨のため流しており、中13日でのマウンドだった。前回先発は同21日の広島戦(マツダスタジアム)で5回5安打、自己ワーストタイの5失点(自責5)と大乱調。村上にとって分岐点となった試合で結果が出た事実も大きい。

ただ、10回に2失点で敗戦投手となり二軍再調整が決まったゲラに関して問われると、梅野は「真っ直ぐ、スライダーという(球種のバリエーションが少ない)ところで苦しんでいるのかな…」と厳しい表情だった。

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