【シンガポール】シンガポール航空、新興リヤドエアと提携[運輸]

シンガポール航空は4日、サウジアラビアの新たな国営航空リヤドエアとパートナーシップ契約を結んだと発表した。両社の便を互いに販売する契約などが含まれる。

アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで開催された国際航空運送協会(IATA)の年次総会と世界航空輸送サミットに合わせ、シンガポール航空のゴー・チュン・ポン最高経営責任者(CEO)と、リヤドエアのトニー・ダグラスCEOが覚書に調印した。

覚書には互いの航空券を販売する「インターライン」契約を模索することを盛り込んだ。長期的には、共同運航や貨物輸送サービス、マイレージプログラムの相互利用、顧客価値体験(CX)向上、デジタル化促進などでの提携も視野に入れる。

サウジアラビアのムハンマド皇太子は昨年3月、リヤドエアを設立すると発表していた。同国の政府系ファンド、パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)が所有しており、2025年の初就航を目指している。30年までに世界100都市超を結ぶ路線を運航する計画だ。

シンガポール航空は声明で、「今回の提携を機にリヤドエアの乗客は東南アジアや南西太平洋方面を中心としたシンガポール航空の路線を利用しやすくなる」と指摘。シンガポール航空の乗客も中東路線の利便性向上が見込めると説明している。

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