![](https://nordot-res.cloudinary.com/c_limit,w_800,f_auto,q_auto:eco/ch/images/1170810543154528712/origin_1.jpg)
ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平の元通訳で、米連邦検察から銀行詐欺罪と虚偽納税申告で訴追されている水原一平被告が現地6月4日、三度目の出廷で罪状認否に臨み、自身の罪を認めた。
違法賭博に手を染めて、その借金返済のために大谷の口座から1700万ドル(約27億円)を不正送金。さらに所得隠しも明らかとなり、合わせて最大33年の実刑を言い渡される可能性がある。しかしながら水原被告は当局との司法取引に応じており、減刑される見込みだ。米メディアの情報では禁固5~10年程度になるのではないかと見られている。
水原被告は3週間前の出廷時と同じく黒いジャケット姿で登場。終了後は大勢の報道陣に囲まれたがいっさい足を止めず、言葉を発しなかった。髪はずっとカットしていないのか長めで、ところどころに白髪が目立っていた。
そんななか、水原被告の罪状認否を受けて、独自の調査を続けていたMLBが声明を発表。「公表された連邦検察の緻密な捜査と、MLBが収集した情報、そして刑事訴訟が争われることなく終えたことを踏まえて、MLBはショウヘイ・オオタニを詐欺の被害者と見なし、この問題が終結したと考える」と記し、捜査の打ち切りを宣言した。
さらにドジャースも球団として声明をリリース。こちらは「今日、イッペイ・ミズハラに関わる刑事訴訟手続きにあって司法取引が成立し、連邦政府とMLBの双方による捜査が終結した。これによってドジャースとしてはショウヘイとチームがこの問題をすべて忘れ去り、ワールドシリーズ制覇へ前進できることを嬉しく思う」と綴っている。
判決は10月25日に言い渡される予定だ。即座に収監される水原被告は米国内で刑に服し、その後は日本に強制送還される見通しで、米在留資格は失うものとみられている。
構成●THE DIGEST編集部