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年々、夏の暑さが厳しく感じられます。「夏はもう水やりもしたくない」という気分になりますね。とくに昨夏は大切にしていた植物を、枯らしてしまった方が多かったのでは。今年はなんとか無事に酷暑を乗り切るため、梅雨入り前からできる準備に取りかかりましょう。
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厳しい暑さに負けない植物選び
大切に育てていた植物を暑さで枯らしてしまうと、夏のガーデニングはもう諦め気分になりがちです。かく言う私自身がノックアウト寸前! それでも、猛暑を健気に生き抜いてくれた植物があります。まずは、そのように暑さに強い植物を見直しましょう。
ご近所の庭先や道端などで、暑さに負けず咲き続ける花に注目してください。一年草ならマリーゴールドやアンゲロニア、ペンタスやジニアなど。多年草ならガウラやルドベキア、エキナセアやヘリアンサスなど。そのなかでもとくに耐暑性をアピールしている園芸品種を選びたいものです。
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花以外にも葉色や葉の大小や形が多彩なコリウス、風にそよぐフウチソウなどのグラス類やリーフも、暑さを気にしないで楽しめます。酷暑のなかで無理に花を咲かせなくても、目に涼やかなリーフを中心にした植栽もおすすめ。彩りにちょっとだけ花を添えても!
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暑さの前に根を張らせる、植えつけ&植え替え
暑さに強い植物を選んだら、植えつけは超特急でお願いします。早く植えつけ、本格的な暑さの訪れる前に根をしっかり張らせることで、厳しい暑さにも耐えられるのです。この時期、植物は大きく育つので植えつける株間は広めにとります。
また、鉢に数年植えっぱなしだった植物は、根がびっしり張って根詰まりしています。水やりしても根が吸水しにくく、夏に水切れしたり蒸し暑さで根腐れするかもしれません。ひとまわり大きな鉢に植え替えるか、根鉢をくずしたり株分けして同サイズの鉢に植え替えましょう。
庭植えの植物で株が混み合っていたら、やはりこの時期に株分けします。株を分けて1株を小さくすることで、根のまわりに空間ができて根が伸びやすくなります。株分けや鉢の植え替えは秋でもよいのですが、この時期に行うことで夏越ししやすくなるわけです。
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高温多湿の環境では風通しが大切
苗の植えつけで株間を広めにしたのは、植物を風通しよく育てるためでもあります。暖地は高温多湿になりがちで、植物は蒸れやすく、病害虫の被害も出やすくなります。株と株の間だけでなく、株の中も枝葉をすいたり、株を切り戻して風通しを図りましょう。
庭木などは春から伸びた分を枝の分岐点で切り詰め(すかし剪定)、乾燥地帯原産のラベンダーなどは株の1/2から1/3まで切り戻してOK。植物は根が吸い上げる水と葉が蒸散する水分のバランスが狂うと傷みますが、湿度の高い梅雨時は葉から蒸散する量が減るため、切り戻しても株の負担が少なくてすみます。
風通しをよくすることで鉢土は乾きやすくなり、水やりの回数が増えるかもしれません。ただ、鉢土が長く湿ったままでは、根は新鮮な空気を取り込めないで根腐れすることも。庭土も湿ったままでは、根が水を求めて伸びません。用土は乾湿のメリハリがあるように水やりしましょう。
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強光線を防ぎ、風通しよい環境を整えよう
気温25℃くらいまでなら、植物はたいがい順調に光合成を行って生育できます。それ以上の高温になると開花や成長が止まるものが目立つので、できるだけ涼しく過ごさせる工夫が必要です。ベランダでは夏の強烈な日差しを和らげる遮光シートを張ったり、鉢植えを木陰などに移動。床面の熱が鉢に伝わらないよう、鉢下を風が通るように持ち上げるなど、環境を整えましょう。
厳しい暑さを乗り越えられるように今から少しずつ備えて、夏のガーデニングも楽しみませんか。
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