福井県産の養殖牡蠣、新ブランド「ふくい岩がき」始動 ミルキーでさっぱりとした味わい、夏場の新たな特産品

福井県産養殖イワガキの新ブランド「ふくい岩がき」のロゴマークを披露する中村副知事(前列左)ら=6月4日、福井県の小浜市食文化館

 福井県と県漁業協同組合連合会は6月4日、生食も可能な県産養殖イワガキの新ブランド「ふくい岩がき」を発表した。ミルキーでさっぱりとした味わいが特長。春から夏にかけ出荷し、夏場の新たな特産品として県内の宿泊施設や飲食店などで提供する。

 県などは2019年度からイワガキの種苗生産や試験養殖などに取り組んできた。種苗生産体制が整い、23年度からはブランド化に向けて試験販売や事業者への説明会などを行ってきた。

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 小浜市食文化館で開かれたお披露目会には中村保博副知事や松崎晃治小浜市長、生産者や流通業者など約60人が出席し、ロゴマークの発表や試食会が行われた。中村副知事は「北陸新幹線が県内開業してからは『おいしい物を食べる』ことが観光客の一番の目的になっている。積極的にこのブランドを育てていきたい」とあいさつした。試食会では出席者が「厚みがあり、味も濃厚」「生で食べると非常にクリーミー」などと舌鼓を打っていた。

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