「Kアリーナ」につながるデッキ ひび割れ見つかり利用開始前日に延期決定 横浜市中区・横浜市西区・横浜市南区

約2万人収容の音楽ホール「Kアリーナ横浜」=西区みなとみらい=につながる陸橋「高島水際線デッキ(仮称)」の一部にひび割れが見つかり、整備主体の横浜市は6月1日の利用開始前日の5月31日に開始の延期を発表した。

デッキは長さ130・4m、幅員6mで、みなとみらい大橋とKアリーナそばを結ぶ。横浜駅方向につながるため、市はKアリーナ周辺の混雑緩和などを目的に整備していた。

市都市整備局によると、5月30日にデッキを設計した「JR東日本コンサルタンツ」から「橋台にひび割れが生じており、原因を調査したところ、設計ミスにより構造上の不具合がある」と報告があった。これを受けた市は安全性が確認できるまで利用開始を延期することを決めた。

市は「今後はJR東日本コンサルタンツに対して早期の対策を求めていく」としている。31日夜もひび割れがあった部分の安全対策工事が行われていた。

デッキはスロープ部分の工事が続いており、当面はKアリーナでのイベント開催時などに限定して利用する予定だった。

Kアリーナは昨年9月に開業。直後に事故防止のために終演後の来場者ルートを限定したことによる混雑問題が明るみになっていた。

NiziUイベントでデッキ初利用予定も

Kアリーナでは、6月1、2日に人気グループ「NiziU」が出演する「ファンミーティング」が予定されている。Kアリーナはサイトでデッキの利用開始延期を伝え、「Kアリーナ横浜からの退場はこれまで通り施設南側の歩行者通路をご利用いただくこととなります。弊社といたしましては、一日も早いデッキの利用実現のため横浜市と引き続き協議を行ってまいります」とコメントを発表した。

ひび割れの部分
Kアリーナ側の入口が封鎖されているデッキ
6月1、2日は「NiziU」のイベントが予定されているKアリーナ

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